祇園 精舎 は どこ
- rebekah674gray96
- Oct 1, 2022
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祇園精舎はインドの祇園精舎だとする理由を知りたい。 祇園精舎の場所はどこ? 祇園精舎と言うと、鎌倉時代に書かれ、平家の凋落と無常観を描いた古典文学『平家物語』の冒頭文に登場することで有名です。 祇園精舎 ぎおんしょうじゃの鐘の声、諸行無常の響きあり。 沙羅双樹 祇園 精舎 は どこ 盛者必衰 じょうしゃひっすいの 理 ことわりをあらはす。 おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。 猛 たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ。 出典 : 作者不詳『平家物語』 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 これは、祇園精舎に響く鐘の音は、因縁によって生じるこの世のあらゆる行いが皆、刻々と移り変わり、儚い存在だということを伝える響きである、ということを意味する一文です。 この「諸行無常の響き」と称される祇園精舎の鐘というのは、一体どんな音だったのでしょうか。 祇園精舎には、除夜の鐘のような鐘はなく、そもそも鐘自体あったのか、というのも諸説あり、小さな鐘はあったという話もあるものの、その辺りは定かではありません。 一説には、小型のガラス製の鐘だったという話もあります。 それでは、祇園精舎のある場所というのは、一体どこなのでしょうか。 京都にも祇園という名称の歓楽街があるので、祇園精舎も京都にあると思うひともいるかもしれません。 しかし、実際は、祇園精舎とはブッダの時代にできた僧院のことで、建っていた場所はインドの北部、現在のウッタル・プラデーシュ州シュラーヴァスティー県です。 祇園精舎は、正式名称を 祇樹給孤独園精舎 ぎじゅぎっこどくおんしょうじゃと言います。 もともと古代インドの 舎衛 しゃえ国にあり、 須達 しゅだつという当時の 長者 ちょうじゃ(富豪であり、徳を備えた者)が、 仏陀 ブッダに帰依した際、仏陀とその教団のために祇園精舎を建設します。 この場所で仏陀の説法も行われ、仏教徒の聖地の一つとして考えられています。 ちなみに、江戸時代の日本人は、カンボジアのアンコールワットのことを祇園精舎と勘違いし、多数の日本人が、祇園精舎と錯覚したままアンコールワットを訪れたそうです。 一体なぜこうした場所の間違いが起きてしまったのでしょうか。 江戸時代の初頭には、東南アジアに渡る日本人も多く、カンボジアの日本町でどうやらこれが祇園精舎らしい、という噂が立ち、日本にも伝わった、というのが勘違いの原因だったようです。 実際、アンコールワットには、江戸時代に祇園精舎と勘違いして訪れた武士の落書きが残されています。 寛永九年正月初めてここに来る/生国は日本/肥州の住人 藤原朝臣森本右近太夫一房/御堂を志し数千里の海上を渡り/一念を念じ世々娑婆浮世の思いを清めるために/ここに仏四体を奉るものなり。 この落書きを残した武士の名前は、旧松浦藩士の 森本一房 もりもとかずふさ(生年不詳-1674年)。 彼がアンコールワットを訪れたのは1632年のことで、まだ徳川幕藩体制が整い始めて間もない頃だったために、鎖国も行われていませんでした。 森本は熱心な仏教徒でもあり、親の供養のためにも、一生に一度はカンボジアを訪れたいと願っていたようです。
祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)とは?場所と鐘の意味
平家物語のあらすじ 平家物語の冒頭は、あまりにも有名なこの言葉から始まります。 祇園精舎の鐘の声、 諸行無常 しょぎょうむじょう の 響 ひびき あり。 沙羅双樹 祇園 精舎 は どこ の花の色、 盛者必衰 じょうしゃひっすい の 理 ことわり を 顕 あらわ す。 奢れるもの久しからず、ただ春の夜の夢の如し。 猛 たけ き人も遂には滅びぬ。 偏 ひとえ に風の前の 塵 ちり に同じ ここから、平家物語は日本を離れて遠く異朝をとぶらふにと続き、キングダムでも登場する最凶宦官の 趙高 ちょうこう や、 唐を崩壊寸前まで追いやった 安禄山 あんろくざん の名前を出し、自分勝手に政治を私物化してやがて自らを滅ぼした人間はどこにでもいると語り その後、わが国でもと話をこちらに向けて、 平将門 たいらのまさかど 、 藤原純友 ふじわらのすみとも のような大和朝廷に反旗を 祇園 精舎 は どこ ひるがえ して滅んだ猛き武士を紹介します。 最期に最近では平清盛と平家一門の無残な有様は言葉にも出来ないと語ります。 ここから、平家物語で最初にスポットライトを浴びるのが平清盛である事が分かります。 そう、平家物語の前半で語られるのは、平家の栄華でありその中心人物である平清盛なのです。 また、物語は過去形で語られるので、どれほどの栄華の様を描いても、彼らは 壇之浦 だんのうら の海の藻屑になった事が分かります。 冒頭で説いたように世は無常であり、いつま
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